|
第11回世界国別対抗バドミントン選手権大会
スディルマンカップ2009結果
(2009.06.20)
|
|
2009年5月10日(日)〜17日(日)、中国の広州市で 第11回 国別対抗世界選手権 スディルマンカップが開催。優勝は中国。フレッシュな布陣で臨んだ日本は、1部残留を果たし7位です。 |
2009年5月10日(日)〜17日(日)、中国の広州市で『第11回 世界国別対抗バドミントン選手権(スディルマンカップ) 2009』(SUDIRMAN CUP MIXED TEAM CHAMPIONSHIPS 2009 BWFレベル1大会)が開催されました。中国が2連覇、6度目の優勝を決めた 前回の スコットランド・グラスゴー大会 から 2年、2単3複(男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルス)全ての種目の代表で戦う この大会 は、4年ごとの五輪大会とはまた異なる意味で、参加各国の プライドが激突します。
2007年、第10回大会 で 念願の2部優勝を果たし、今大会、1991年コペンハーゲン大会以来の1部に参戦した 新生 日本チーム(田児賢 一、佐々木 翔、 池田信太郎、数野健太、早川賢一、平田典靖、橋本博且、関谷真由、佐藤冴香、潮田玲子、末綱聡子、前田美順、藤井瑞希、垣岩令佳)は、グループ1B での4チーム対抗リーグ戦に臨みました。
10日(日)、初戦の 対インドネシア戦、第1試合 の 男子ダブルスは、平田典靖/橋本博且ペア(2009年4月30日付け BWFランキング WR73位)が、北京五輪2008 金メダル、世界ランキング1位のマルキス・キド/ヘンドラ・セティアワン ペアと対戦。14本、11本、26分で敗れました。
第2試合 の女子シングルス、世界ジュニア2008 銀メダルの 佐藤冴香選手(WR66位)は、北京五輪2008 銅メダリスト、世界15位のマリアクリスティン・ユリアンティ選手から第1ゲームを奪う殊勲。第2ゲームを落とし、ファイナルは、19-17 まで終始リードしたものの、そこから逆転され、惜しくも勝利はならず。ほんと、あと1歩でした。
第3試合 は、男子シングルス。世界21位の 田児賢一選手は、世界選手権2007 銀メダリスト、世界6位のソニー・ドイクンコロ選手に 第1ゲーム、17本で失うと、第2ゲームは、16本で敗戦。残念、チームの勝利は、無くなりました。
第4試合、昨年9月のヨネックスオープン ジャパン以来の海外試合となった 前田美順/末綱聡子ペア(WR18位)は、世界8位に登ってきたジョハリ/イラワティ ペアに 1度もリードを許さず、ストレートで勝利! 北京五輪2008 4位の貫禄を示しました。
第5試合、注目の新ペア、潮田玲子/池田信太郎ペアは、北京五輪2008 銀メダル、昨年3月から世界1位をキープする ナトシール/ウィディアント ペアに対して 第1ゲーム、6-6 から一気に抜け出して 21-16 と驚きの活躍。第2ゲームは、14本で落とし、ファイナルは、シーソーゲーム。15-13 までリードしましたが、18-21 で惜敗。54分の戦いは、今後に期待がふくらむ最上の手応えです。
しかし、昨大会準優勝のインドネシアは、やはり強かった。1-4 。残念です。
12日(火)、リーグ第2戦、開催国との 対中国戦、第1試合 の男子ダブルスは、数野健太/早川賢一ペア(WR16位)が、北京五輪2008 銀メダルのフ・ハイフェン/カイ・ユン ペア(WR7位)と対戦。第1ゲームは、12-12 から突き放され、14本で失うと、第2ゲームは、10-8 のリードから逆転され、13本まで。31分で敗れました。
第2試合 の女子シングルス、全日本学生選手権2008 優勝の関谷真由選手(WR56位)は、今年の全英、スイスのスーパーシリーズを征している世界8位のワン・イーハン選手との 第1ゲーム を10本で落とし、第2ゲームは、2度も8点のリードをしながらも、20-18 から逆転され、20-22 の惜敗でした。
第3試合、男子シングルスでは、全英オープン スーパーシリーズ2009でベスト8入りを果たした 佐々木 翔選手(WR27位)が、北京五輪2008 金メダリストのリン・ダン選手(WR3位)と戦い、12本、13本、34分で敗戦しました。
第4試合、世界ランキングを 20位にまで上げてきた 藤井瑞希/垣岩令佳ペアは、北京五輪2008 金メダルのユー・ヤン/ズー・ジン ペア(WR5位)に 10本、9本、28分で 退けられています。
第5試合 の混合ダブルスには、前田美順/平田典靖ペアが登場。スイス スーパーシリーズ2009優勝の マー・ジン/ツェン・ボー ペア(WR18位)に 第1ゲームを 11本で失いましたが、第2ゲームは、大接戦。18-18から、23オールまで粘ったのち、43分で敗れました。
昨大会優勝の地元、中国には、全敗。なかなか、つけいる隙がありませんでしたが、選手は、それぞれに収穫を得たのではないでしょうか。
13日(水)、『Group 1B』リーグ最終戦となる、対イングランド戦、第1試合 は、混合ダブルスから始まりました。前日、善戦した前田美順/平田典靖ペアは、2008年ヨーロッパチャンピオンのドナ・ケロッグ/アンソニー・クラーク ペア(WR6位)に、第1ゲーム、3点差をつけて先にゲームポイントを握りましたが、22-24 で落とすと、第2ゲームは、後手に回って、15本、45分で敗れました。
第2試合 の男子シングルスでは、田児賢一選手(WR21位)が、ランキングの近い、アンドリュー・スミス選手(WR22位)と対戦。第1ゲーム は、17本で献上しましたが、第2ゲームは、再三、追いつかれながらも抜かれることなく、21-19 でものにし、第3ゲームは、お互い2点をめぐる攻防。14-15 までついて行ったところから振りほどかれて、残念ながら敗戦です。
第3試合 は、男子ダブルス。数野健太/早川賢一ペア(WR16位)が、ベテランの アンソニー・クラーク/ネイサン・ロバートソン ペア(WR20位)に チャレンジ。第1ゲーム序盤から白熱した競り合いが演じられたもようで、またも延長に突入。不安につつまれながら『ライブスコア』を見つめる中、最後は、25-23 で このゲームを取りました。しかし、18-12 と好調にリードしていた第2ゲームを 19本で落としてしまいました。第3ゲーム、11-10 で折り返すと、16-14 まで先行しましたが、前ゲームの再現のように 18本まで。64分、無念の負け試合です。
第4試合、女子シングルスでは、インドネシア戦で惜敗を経験した佐藤冴香選手(WR66位)が、サラ・ウォーカー選手(WR121位)を 21-15、21-14、23分 で撃破。日本は、今大会2試合目の勝利をあげることができました!
第5試合 の女子ダブルス。混合ダブルスで奮闘した 前田美順選手と末綱聡子選手のペア(WR18位)が、やはり混合ダブルスでプレーしたベテランのドナ・ケロッグ選手とジェニファー・ウォールワーク選手(WR19位)のペアと戦った第1ゲーム、0-8 と圧倒的に差をつけられた立ち上がりから、5-16 まで差を広げられ、12-21。第2ゲームは、3-11 とやはり苦しい。結果、12本で失い、悲しい結果となりました。
せっかく登録メンバーが増えたにも関わらず、前田選手を1日2回というのは、ハードだったのではと感じました。
素晴らしい接戦を重ねたことを認めながらも、だからこそ、取りたかった イングランド戦。1-4でした 。北京五輪2008出場者が4名いるなど、イングランドは、大舞台での経験がアドバンテージになったのかもしれません。
15日(金)、1部プレーオフ7位8位決定戦、『グループ1A』4位の 香港と、1部残留をかけた戦いの 第1試合 は、男子ダブルスです。数野健太/早川賢一ペア(WR16位)が、ヒュイ/ジョト ペア(WR174位)と対戦し、21-15、21-15、28分で 幸先の良いスタートを切りました!
第2試合 の女子シングルス、関谷真由選手(WR56位)は、今年の全英オープン スーパーシリーズ、ベスト8のイプ・プイイン選手(WR19位)との 第1ゲーム を7本で落とし、第2ゲーム は、12-11 と競りあう場面もありましたが、16-21 で敗れました。
第3試合 に登場したのは、男子シングルスの 佐々木 翔選手(WR27位)。ランキングでは上位に位置するチャン・ヤンキット選手(WR15位)との第1ゲームは、3点差までしかひらかない緊迫した展開。20-18 と先にゲームポイントを握りながら追いつかれましたが、突き放し、22-20 で取りました。第2ゲームは、9-2 から、9オールと迫られたものの、抜かれることなく、21-15。39分で勝利を手にしました!
3勝打ち切りの王手をかけた 第4試合 は、女子ダブルス。北京五輪2008の輝けるスター、前田美順/末綱聡子ペア(WR18位)が、シングルス世界2位のツォ・ミ選手と、同じくシングルス世界9位のワン・チェン選手の急造ペアとの決戦に臨みました。第1ゲームは、その強さを見せつけるような圧倒的な試合運びで、21-10。第2ゲームは、1-5 と始めに引き離されて後手に回り 11-11 と もつれる流れに。しかし、ここから一気にスパートをかけて、敵を寄せ付けず、21-15。47分の戦いに終止符を打ちました。
終わってみれば、新生日本代表チームは、少ない経験にもめげず、立派に1部残留を果たしました! うれしいですね !! ばんざ〜い!
また、今大会、2009年 広州大会の スディルマンカップは、1対戦も落とさずに3連覇、7度目の優勝を成し遂げた、開催国の中国へ。
『グレープ1Bリーグ』の 対インドネシア戦では、女子ダブルスをのぞく全ての種目で 長時間のファイナルに突入。それは、北京五輪2008 金メダリストのリン・ダン選手(2009年4月30日付け BWFランキング WR3位)、銀メダルのフ・ハイフェン/カイ・ユン ペア(WR7位)にとっても、例外ではありませんでした。
トーナメントが行われた『グレープ1ファイナルステージ』では、マレーシアとの準決勝、混合ダブルスは圧倒するも、男子シングルスは、ストレートながら 56分、男子ダブルスでは、ファイナル、23-21 、66分。苦しんで切り抜けました。
迎えた 決勝 の相手は、韓国。混合ダブルスでは、北京五輪2008 金メダルの イ・ヒョジュン/イ・ヨンデペア(WR2位)に対して、北京五輪2008 銅メダルの ユー・ヤン選手と 世界選手権2005、2007 準優勝の ツェン・ボ選手が ファイナル、72分の熱戦を征して勝利。リン・ダン選手も パク・スンハン選手(WR14位)に 51分と苦戦。最後の男子ダブルスでは、フ/カイ ペアが、2008年スーパーシリーズ4勝の ジュン・ジェスン/イ・ヨンデ ペア(WR6位)に ファイナル19本、61分。僅差の勝利でした。
強国とて、楽に戦っているのではない。観客を含め、力を振り絞っての栄光なのだと思わずにいられません。
2009年大会の順位は、1位中国、2位韓国、ベスト4にインドネシアとマレーシア、5位デンマーク、6位イングランド、7位日本。 8位の香港は、次大会には『グレープ2』2部へ。今大会『グレープ2』優勝のタイは『グレープ1』へ昇格。以下、ロシア、中華台北、シンガポール、ドイツ、オランダ、ポーランド、フランスの順でした。
(情報は、大会直後の情報と知識に基づいています。)
【関連リンク・参考書籍等】
*バドミントン世界連盟(BWF)のホームページ
『Internationalbadminton』
『Sudirman Cup Mixed Team Championships 2009』
『NEWS』BWF SUDIRMAN CUP
「Korean shocker for Malaysia」
「Indonesia check in, Malaysia make amends」
「Denmark-Malaysia in must win battle」
「Singapore bounce back from Russian defeat」
「Robertson celebrates 100th cap in style」
「Malaysia-China semi-final」
「Thailand up, Hong Kong down」
「Easy for Korea」
「China too strong for Malaysia」
「China in ‘seventh’ heaven」
*tournamentsoftware.com
『LI NING 2009 SUDIRMAN CUP』のサイト
Sudirman Cup Final
Group 1B Team Japan
*日本バドミントン協会
第11回世界国別対抗バドミントン選手権(スディルマンカップ)
のサイト
選手団派遣について(PDF形式)
*トナミ運輸バドミントン部 公式サイト
2009年5月21日付け記事には
スディルマンカップ 日本チーム7位に貢献!!
*日本ユニシス実業団バドミントン部 公式サイト
スディルマンカップ(第11回世界国別対抗バドミントン選手権)
*NECセミコンダクターズ九州・山口株式会社 のホームページ
社会貢献「NEC九州バドミントン部」のサイト
第11回世界国別対抗バドミントン選手権(スディルマンカップ)
の記事も。
*三洋電機バドミントンチーム 公式サイト
2009年試合結果
第11回 世界国別対抗戦バドミントン選手権大会
(スディルマンカップ)
「第1戦、インドネシアに 1-4 で敗退」
「第2戦、中国に 0-5 で敗退」
「第3戦、イングランドに 1-4 で敗退し7位・8位決定戦(15日)で香港と対戦。」
「順位決定戦、香港を撃破し7位」
*カレント・バドミントン
カレント・レポート
第8回世界国別対抗バドミントン選手権大会
スディルマンカップ2003結果
*カレント・バドミントン
メールマガジン Vol.102 2005年5月15日号
スディルマンカップ2005 願いに届かず
*カレント・バドミントン
カレント・レポート
第10回世界国別対抗バドミントン選手権大会
スディルマンカップ2007結果
*カレント・バドミントン
『国内選手を知る、応援する』
*バドミントン・マガジン の各号
2009年6月号
「JAPANが往く」など
|
|
|