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第10回世界国別対抗バドミントン選手権大会
スディルマンカップ2007結果
(2007.06.23)
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2007年6月11日〜17日、スコットランドのグラスゴー市で 第10回国別対抗世界選手権 スディルマンカップが開催。優勝は中国。日本は、グループ2で念願の頂点です。 |
2007年6月11日(月)〜17日(日)、スコットランドのグラスゴー市で 第10回国別対抗世界選手権
スディルマンカップ(SUDIRMAN
CUP MIXED TEAM CHAMPIONSHIP 2007 BWFレベル1大会)が開催されました。前回の
中国・北京大会 から 2年、2単3複(男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルス)全ての種目の代表で戦う
この大会 は、参加各国の
バドミントンの総合力が試されます。エキサイティングな団体戦は、今回も大いに盛り上がったようです。
グループ(ディヴィジョン)1で スディルマンカップ をかけて争うのは、前回大会のグループ1の7位までと、同じくグループ2で優勝したマレーシアの8ヶ国。
バドミントン世界連盟(BWF)の『STATUTES』『SUDIRMAN
CUP REGULATIONS』に従い、リーグ分けが行われ、中国、マレーシア、イングランド、タイが グループ1A 、デンマーク、韓国、インドネシア、香港は
グループ1B で、それぞれ総当たり。
グループ1A では、世界ランキングで優位に思われたマレーシアが 初戦、気合あふれるイングランドに 敗れる波乱 。アウェイ空気の団体戦の怖さでしょうか、男子ダブルスで世界2位が8位に、女子ダブルスで世界7位(2007年6月14日付け
バドミントン世界連盟 BWFランキング WR)が10位に それぞれファイナルで屈し、大誤算。中国戦では、リー・チョンウェイ選手(WR4位)が
リン・ダン選手(WR1位)を倒す善戦もありながらも、5位6位決定戦にまわりました。
グループ1B では、香港をのぞいた3ヶ国で三つどもえ。激戦の末、獲得マッチ数の差で
デンマークが準決勝に進めませんでした。
スディルマンカップ ファイナル準決勝1、中国
対 韓国。地力で劣る韓国チームは、なぜか
リン・ダン選手に対して 対戦成績 のよい パク・スンハン選手(WR17位)ではなく
ション・スンモ選手(WR82位)をエントリー。ファイナルまで粘ったものの、男女ダブルスにつなぐことはできず、3-0
で 中国が スディルマンカップ奪取へ
コマを進めました。
スディルマンカップ ファイナル準決勝2、イングランド
対 インドネシア。地の利を受け、初めてのベスト4! 勢いに乗るイングランドは、スタートの混合ダブルスで 世界4位の
ネイサン・ロバートソン/ゲイル・エムス ペアが 世界2位の ノファ・ウディアント/リリヤナ・ナトシール ペアを 22-20 20-22 21-17
、62分 、次の トレーシー・ハラム選手(WR22位)が マリア クリスティン・ユリアント選手(WR18位)を 18-21 21-19 21-18
、67分という濃い内容で 先取。
しかし、残る3戦をストレートで落とし、決勝進出はならず。3-2で
インドネシアが 決勝に進出しました。
決勝 は、中国
対 インドネシア。3-0のストレートで敗れた 2005年 北京大会 決勝の悔しさをはらしたいインドネシアは、初戦の混合ダブルス、今年に入って
4大会で優勝している 中国の
ガオ・リン/ツェン・ボ ペア(WR6位)に対して、世界ランキング上位のペアではなく、初対戦となる ヴィタ・マリーサ/フレンディ・リンペレ
ペア(WR8位)を エントリー。期待に違わぬ激戦となり、19-21 21-17 21-19、69分で
中国が プライドの道筋をつけると、2番手の
男子ダブルス は、世界1位の フ・ハイフェン/カイ・ユン ペアが マーキス・キド/チャンドラ・ウィジャヤ ペアをストレートで退け、女子シングルス、アテネ五輪女王のツァン・ニン選手(WR1位)が
世界44位に 格の違いを見せつける形で 中国の2連覇、6度目の優勝を決めました。
日本 は、1989年ジャカルタ大会、グループ2で勝利し、1991年コペンハーゲン大会、グループ1に昇格も スウェーデンに敗れ6位、1993年バーミンガム大会から
グループ2が続き、2001年セビリア大会、グループ2、2位の総合8位、2003年アインドホーペン大会、グループ2、3位の総合9位、2005年
北京大会、グループ2、2位の総合10位でした。(グループ内の国数は、大会毎に変動してきました。)
今大会、第2シードとして グループ2Bに入った初戦は、ユーバー杯2006 で苦しめられた
対オランダ チーム。
くしくも 2003年大会 の9位10位決定戦の最後、シングルスで山田英孝選手に敗れた エリック・パン選手(WR31位)に ファイナル52分で
リベンジを受けた形となった 佐藤翔治選手(WR10位)。しかし、廣瀬栄理子選手(WR12位)が 相性の良い ヤオ・ジェ選手(WR7位)に
ストレートの金星! 男女ダブルスは、格下にファイナルと苦しみましたが、くじけず 4-1
で 勝利しました。
2戦目、対ロシア チームに 日本は、世界ランキングで及ばない混合ダブルスを落とすものの、男子シングルスで登場した
ルーキーの田児賢一選手(WR101位)以降、全てストレートで試合を決め、4-1
で 勝利しました。
3戦目、各対戦、過去の対戦成績で分の悪い 対ポーランド チーム。不安な気持で
いっぱいでした。
混合ダブルス 前田美順/舛田圭太ペア(WR34位)は、世界9位に 20-22 21-18 19-21 の惜敗。続く男子シングルスでは、佐藤選手が
マレーシア スーパーシリーズ2007 で ファイナルで敗れた プゼミスラフ・ワーチャー選手(WR18位)に敗れ、ピンチ! 女子シングルスで
藤井瑞希選手(WR109位)は、危なげないスコアで勝利し、男子ダブルスでは、坂本修一/池田信太郎ペア(WR14位)が、世界16位をファイナルで、女子ダブルスでは、小椋久美子/潮田玲子ペア(WR9位)が世界12位をストレートで退け、3-2
で勝利 !!
日本の強いチームスピリットは、バドミントン世界連盟(BWF)のサイト『Internationalbadminton』7月15日付けニュース でも
称えられ、こうして 日本は、グループ2B で
トップに立ちました。
グループ2の順位を決める
プレイオフ。 グループ2A
トップの シンガポールは、グループ2の第1シードでもあり、もちろん強敵。前大会でも
激しい戦いの末、3-2 で 日本が勝っていて、相手の意気込みは強烈なものでしょう。
混合ダブルス 前田/舛田ペアが、世界11位に ストレートで敗れると、続く男子シングルスには、田児選手が登場。シンガポール スーパーシリーズ2007
で ベスト4に入っているロナルド・スシロ選手(WR21位)に 11-21 21-18 22-20、56分の 素晴らしい大金星! アジアジュニア2006
チャンピオンが 鮮烈な輝きを放ちました。
廣瀬選手が この大会、すべてストレートでの勝ち を決めると、男子ダブルスは、坂本/池田ペアが
マレーシア スーパーシリーズ2007 にて ファイナルで辛勝したペア(WR18位)に敗れ、勝負は、最終試合の女子ダブルスに。最大のプレッシャーの中、小椋/潮田ペアは、アジア選手権2006
以来、2回目の対戦となる リ・ユジャ/ジャン・ヤンメイ ペア(WR8位)に ファイナル、59分の 初勝利!この大会では、廣瀬選手とともに
全試合出場で負けなし の活躍です。
日本 チームは、プレイオフ
を 3-2 で征し、グループ2の頂点 に立ちました。
「Japan move up」と題した 2007年6月17日付け『Internationalbadminton』では、日本チームの活躍と朴柱奉(パク
ジュボン)コーチのコメントや、この日の最終戦、ふたりの頬を涙が 止めど無しに流れ、チームが喜びにあふれた様子を伝えています。
次の大会では、ついに悲願の グループ1入りが かないそうです! おめでとう !! やった〜 ありがとう!
それにしても
中国チームは 17選手、韓国チームは 18選手、インドネシア チームは 22選手、イングランド チームは 16選手。今回、少数精鋭の10選手 で勝ち抜いた日本は、2年後、どういった布陣で臨むのか。今から
楽しみにしたいです。
【関連リンク・参考書籍等】
*WORLD TEAM BADMINTON 07
(スコットランド協会・英語)の大会サイト
*tournamentsoftware.com
Sudirman
Cup 2007 のサイト
Sudirman Cup Final
Div
2 - Group B Play Offs Div 2
*日本バドミントン協会
第10回世界国別対抗バドミントン選手権(スディルマンカップ)
のサイト
組み合わせ 選手団派遣について
*バドミントン世界連盟(BWF)のホームページ
『Internationalbadminton』
『NEWS』BWF SUDIRMAN CUP
2007年6月17日付け「Japan move up」
*日本ユニシス実業団バドミントン部 公式サイト
スディルマンカップ(第10回世界国別対抗バドミントン選手権)
*三洋電機バドミントンチーム 公式サイト
2007年試合結果
第10回 世界国別対抗戦バドミントン選手権大会
(スディルマンカップ)
*バドミントン世界連盟(BWF)のホームページ
『Internationalbadminton』
『STATUTES』のサイトには
「SUDIRMAN CUP REGULATIONS」が PDF書類で。
『SUDIRMAN CUP (1989 - 2005)』のサイトには
解説と結果記録が。
*日本バドミントン協会 のホームページ
2001スディルマンカップ および
世界バドミントン(個人)選手権大会
第8回世界国別対抗バドミントン選手権大会
第9回世界国別対抗バドミントン選手権
(スディルマンカップ)大会
*カレント・バドミントン
カレント・レポート
第8回世界国別対抗バドミントン選手権大会
スディルマンカップ2003結果
*カレント・バドミントン
メールマガジン Vol.102 2005年5月15日号
スディルマンカップ2005 願いに届かず
*カレント・バドミントン
『国内選手を知る、応援する』
*バドミントン・マガジン の各号
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