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第57回全日本総合バドミントン選手権大会(名古屋)
全日本総合2003観戦記 その1
(2003.11.30)
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11月9日(日)、名古屋市千種スポーツセンターに全日本総合バドミントン選手権大会2003を見に行きました。観戦記その1では、混合ダブルスと男子シングルスの決勝についてレポートします。 |
2003年のバドミントン日本一を決める『内閣総理大臣杯・文部科学大臣杯争奪
平成15年度 全日本総合バドミントン選手権大会』。その決勝戦を観戦するために、11月9日(日)、名古屋市千種スポーツセンターに行ってきました。私なりの観戦記をレポートします。
新幹線で名古屋駅までは、あっという間。地下街を足早に歩いて、少し古びてはいても良くデザインされた地下鉄東山線に乗り換え、東山公園駅まで行きました。昼前の地上は雨もよう。千種スポーツセンターは墨絵のような景色の中にありました。でも、体育館の周りには、高校生や学生さん、女性も多くてにぎやかです。
外階段を上り、2階で当日チケットを買いました。入り口を入ると、中はとても明るく、プログラムと共に、透明な直方体にシャトルを埋め込んだようなイメージの大会記念キーフォルダーも売っていました。また、各メーカーのブースが出店されて素敵なウエアや記念タオルなどが目を引きました。大会記念ソックスを買い、会場に入ると、素晴らしいアリーナの中心に1面のコートが見えました。
あこがれの選手の方々が練習していて、コートまわりや上階の観覧席もかなり埋まっています。シャトルの動きやフォーメーションを把握しやすい上階上部の
NHK放送席正面に座り、開始を待ちました。
混合ダブルス決勝
大束忠司/山本静香 15-9 15-3 今井紀夫/中山智香子
昨年の全日本総合準決勝で2000年、2001年のチャンピオンである今井/中山ペアをファイナルで倒し、決勝でも安定した試合運びで優勝を手にした大束/山本ペアの連覇がなるか。11月6日付の世界ランキングは、13位の今井/中山ペアと14位の大束/山本ペア。女性はふたりともサウスポーです。世界への転戦でみがきのかかった双方の技とパワーに引き込まれました。
第1ゲーム、序盤からお互いに声の出る気迫のこもった試合。緩急を織り交ぜながら、少しでも甘い球は見逃さずに攻めていきます。一進一退の
2-2 から 7-2 と初めに抜けたのが大束/山本ペア。水分補給の後、今井選手の送るロブがインとなったところから今井/中山ペアが追い上げ
8-8 と追いつきました。
ラリーでは、高度な競り合いをしのぐ両サイド。コンビネーションか読みか集中か、どれかひとつでもキレたら負けです。サービスとそのプッシュの勝負も瞬間勝負にしびれます。
大束選手の吠えるパワースマッシュ連打が相手ペアを苦しめ、ミスを誘い、13-9 と差が開くと、今井/中山ペアも粘って、ラリーから相手陣形をくずして山本選手の悲鳴が響きます。その山本選手が打ち切ってゲームポイントを握ると、大束選手が中山選手のフォアへ打った逆クロススマッシュが決まって大束/山本ペアがこのゲームを取りました。
第2ゲーム、大束選手の攻撃が冴えます。前衛の山本選手の技術もすごい。ロングサービスを見逃したあたりからロブのアウトやアウトインの判断を誤るなどのミスが続いた今井/中山ペア。のってる大束/山本ペアの連続加点が止まらず、11-0
。サービス権を手に入れた今井/中山ペアであっても、サービスをプッシュやスマッシュで見事につぶされ得点できません。
13-0
からミスなどで3点を失いましたが、ドライブ合戦を打ち勝ってサービスを取り返すと、ラリーを征した大束/山本ペアが第2ゲームを
15-3 で終え、ゲームカウント 2-0 で 2003年混合ダブルス日本チャンピオンとなりました。本当に素晴らしい、両ペアとも、より強くなっていると感じられた戦いでした。
男子シングルス決勝
佐藤翔治 15-6 15-8 佐々木 翔
全日本総合選手権2003の決勝にこのお二人の名前があるとは、正直、予想していませんでした。今年のバドミントン・マガジン 6月号に「好敵手ストーリー
羽ばたきのとき 佐藤翔治&佐々木翔」として特集された主人公の、頂点での対戦がこんなに早く実現するとは。
日本人トップの世界ランキング20位につける佐藤選手は、今年の春から世界各地のAグレードの7大会で優勝。小中学高校、インカレとタイトルを取ってきました。日本ランキングは、3位です。
日本人3位の世界ランキング26位につける佐々木選手は、今年の春から世界各地のA、Bグレードの4大会で優勝。日本ランキングは、13位です。
(世界ランキングは 11月6日付け、日本ランキングは 2003年10月21日付け。)
中学から続く、もっとも身近なライバルの決戦の舞台は、日本一をかけたものへ飛翔しました。
第1ゲーム、序盤はラリーにならない勝負の早い展開。スマッシュとミスで激しくサービスが入れ代わります。佐藤選手が
2-1 とリードで12回も得点が動きませんでした。赤いラケットのサウスポー佐々木選手は、どちらかというと打たせ、黄色いラケットの佐藤選手は攻撃のみのスタイルです。
佐々木選手が考えてる様子が見えるころからラリーが続くようになり、佐藤選手が
6-1 と抜けてきました。そこから佐々木選手はネットやスマッシュ、プッシュと攻撃がはまり 3-7。ショートサービスから攻め、ラリーに緩急がついてきました。8-6
となったところでめずらしくクリアーを入れた佐藤選手。集中を上げ、ジャンピングスマッシュやネットが活き、15-6
と、このゲームを勝ち取りました。
第2ゲーム、佐々木選手は着替え、ふたりとも赤いウエアです。一進一退から初めに
6-1 と抜けたのが佐藤選手でしたが、佐々木選手もミスを誘って 7-7
と追いつきます。
ここでまた、クリアーを使ってゆっくりとしたラリーをした佐藤選手。ていねいにつないで打って、コースも選んでいます。徐々に流れを引き寄せ、攻撃が活きてきました。14-7
とマッチポイントを取りましたが、あきらめない佐々木選手も粘って 15-8 、ゲームカウント
2-0 で佐藤選手が 2003年男子シングルス王者に決まりました。
全日本総合2003観戦記 その2に続く。
【関連リンク・参考書籍等】
*愛知県バドミントン協会『バドミントン愛知』
内閣総理大臣杯・文部科学大臣杯争奪
平成15年度 第57回 全日本総合バドミントン選手権大会のサイト
*日本バドミントン協会のホームページ
平成15年度
全日本総合バドミントン選手権大会のサイト
*『バドミントン情報 from 京都』
内閣総理大臣杯・文部科学大臣杯争奪
平成15年度 全日本総合バドミントン選手権大会のサイト
*ヨネックス www.yonex.co.jp
全日本総合バドミントン選手権大会2003のサイト
*三洋電機バドミントンチーム公式サイト
2003年試合結果
全日本総合バドミントン選手権大会
*トナミ運輸バドミントン部のホームページ
平成15年度全日本総合選手権大会
*日本ユニシスバドミントン部のホームページ
平成15年度全日本総合選手権大会
*NTT東日本シンボルチーム
バドミントン
公式戦 2003 全日本総合選手権大会
男子シングルス
試合結果
女子シングルス
試合結果
男子ダブルス
試合結果
女子ダブルス
試合結果
混合ダブルス
試合結果
*NTT
北海道バドミントンチーム
GAMES 2003
平成15年度全日本総合バドミントン選手権大会
*『バドミントン情報 from 京都』
全日本総合バドミントン選手権大会
歴代優勝者のサイト
*カレント・バドミントン カレント・レポート
『2003年
埼玉県春日部市・幸手市
第46回全日本社会人選手権結果』
*カレント・バドミントン カレント・レポート
『平成15年度全日本総合選手権大会を観戦しよう!
名古屋市千種スポーツセンターへ』
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