1958年の第1回札幌大会から毎年歴史を積み上げてきた全日本社会人バドミントン選手権大会。今年、2003年は第46回大会が、埼玉県春日部市のウイング・ハット春日部、武里中学校、幸手市のアスカル幸手に全国の精鋭を集めて、9月12日(金)〜16日(火)に行われました。

アテネ五輪2004に日本代表として出場する権利を得るためのランキングポイント獲得に世界各地を奔走する事を選んだ選手たちは出場していないため、このチャンスを生かし、栄誉あるタイトルを狙おうという選手の意気込みは、大変なものだったでしょう。しかし、参加者（各種目、前年度大会8位以内、日本ランキング16位以内、各都道府県別選手割当以内）の多さから過酷な日程と試合数が有名なこの大会、今年もサバイバルレースを勝ち上がる強靱な体力と精神力は、頂点への必須条件のようでした。

その時の様子がいろいろなサイト、記事で紹介されています。
【関連リンク・参考文献】参照。


男子シングルス

優勝は、藤本ホセマリ選手。シドニー五輪のあった2000年の王者が3年ぶりの栄冠に戻ってきました。その時の様子が『クラブユニシス バドクラブ　全日本社会人選手権大会　レポート号　夢の完全勝利、成る。〜ユニシス勢、3冠＆4連覇達成〜』と『復活、藤本ホセマリ』 にくわしく伝えられています。感動的です。

同じ日本ユニシス所属の中西洋介選手が準優勝。中條 彪監督から「優勝候補No.1」と期待されましたが、準々決勝、準決勝のハードなファイナル勝負も影響したのか、15-17　10-15 で昨大会準決勝の山田英孝選手戦同様、惜しくも先輩に屈しました。

他に激戦を征しベスト4に勝ち上がったのは、社会人新人の大束真也選手（トナミ運輸所属）と、21歳、昨大会のダブルスベスト4の竹村 純選手（JR北海道所属）でした。


女子シングルス

決勝に上がってきたのは、第1シードの社会人ルーキー、廣瀬栄理子選手（三洋電機所属）と日本ランキング37位（2003年4月28日付け）の23歳、幡谷好美選手（NEC九州所属）。

プレーにおけるモットーは「我慢すること」（日本リーグ2002プログラムより）という幡谷選手が 11-8　11-7 で勝利し、社会人クィーンとなりました。

ベスト4には、他に中 麻依子選手（NTT北海道所属）と、昨年に続いて決勝にあと一歩と迫った小室恭子選手（尚美学園大職員）が入りました。


男子ダブルス

この種目は、海外遠征よりこの大会出場を選んだ仲尾修一/坂本修一ペア（日本ユニシス所属）が、片山卓哉/久保田雄三ペア（NTT東日本所属）を 15-10　15-8 と倒し、1年目の社会人ペアによるタイトル獲得です。

世界でもまれ勢いのある仲尾/坂本ペアの勝ち上がりに対し、ファイナル勝負も乗り越えて決勝まで来たベテランの片山/久保田ペア。3年連続の準優勝となりました。

ベスト4には、日本ランキング6位の太田慎二/竹鼻拓也ペア（NTT東日本所属）と接戦を抜けた同8位の酒井将之/木下政彦ペア（トナミ運輸所属）が勝ち上がっています。


女子ダブルス

決勝を戦ったのは、日本ランキング3位までが不在の中、同4位と5位の大熊倫子/今別府靖代ペアと松田友美/赤尾亜希ペア（ともにヨネックス所属）。

この大会では新人の一昨年にベスト8、昨年はベスト4と上を目指して上ってきた松田/赤尾ペアが 15-6　15-12 と、初出場の大熊/今別府ペアを破りました。

ベスト4 には、他に、引地 恵/舛田 恵ペア（NEC九州所属）と、激戦を抜けた小川尚子/長縄美香子ペア（七十七銀行所属）が入りました。


混合ダブルス

国内の2強が不参加、日本ランキングもないチャンスの種目とあって、新しいスターの登場が注目されました。

優勝は、坂本修一(日本ユニシス所属)/大熊倫子(ヨネックス所属)ペア。坂本選手は、男子ダブルスとの二冠。日本ユニシスは、男子の出場できる種目すべてで頂点に立ちました。大熊選手は、ルーキーでタイトル獲得です。

準優勝は、中村憲尚(日本ユニシス所属)/下野鈴佳(広島ガス所属)ペア。決勝は、4-15　5-15 で敗れました。下野選手は20歳の新人社会人です。

ベスト4には、仲尾修一(日本ユニシス所属)/渡辺夕子(広島ガス所属)ペアと、粘って勝ち上がった、身長差のある武田信一郎/山崎雅美ペア（ベスト電器所属）が入りました。


今年も素晴らしい全日本社会人選手権となったようですね。一般参加選手のみなさんのレポートや感想が載っているサイトを見つけることができず、残念でした。


【関連リンク・参考文献】

＊埼玉県バドミントン協会のホームページ
　第46回全日本社会人バドミントン選手権大会のサイト

＊日本バドミントン協会のホームページ
　第46回全日本社会人バドミントン選手権大会のサイト
　
＊『バドミントン情報 from 京都』
　平成15年度 第46回全日本社会人バドミントン選手権大会のサイト

＊日本ユニシスバドミントン部のホームページ
　第46回全日本社会人選手権大会
　男子シングルス結果 男子ダブルス結果

＊クラブユニシス バドクラブ
　全日本社会人選手権大会　レポート号
　夢の完全勝利、成る。〜ユニシス勢、３冠＆４連覇達成〜

＊クラブユニシス バドクラブ
　全日本社会人選手権大会　応援号
　ユニシスから4年連続の社会人チャンピオン誕生なるか!?

＊NTT東日本シンボルチーム バドミントン
　公式戦 2003 全日本社会人選手権大会
　男子シングルス 試合結果
　女子シングルス 試合結果
　男子ダブルス 試合結果
　女子ダブルス 試合結果
　混合ダブルス 試合結果

＊三洋電機バドミントンチーム公式サイト
　試合結果 2003年7〜9月
　第46回 全日本社会人選手権大会

＊トナミ運輸バドミントン部のホームページ
　全日本社会人選手権大会
　
＊NTT北海道バドミントン部　
　GAMES 2003
　第46回全日本社会人バドミントン選手権大会

＊『バドミントン情報 from 京都』
　全日本社会人バドミントン選手権大会
　歴代優勝者のサイト

＊バドミントン・マガジン 2003年11月号
　p.7　第46回 全日本社会人選手権

＊カレント・バドミントン　カレント・レポート
『第45回全日本社会人バドミントン選手権大会(小牧市)
　全日本社会人2002観戦記』

＊カレント・バドミントン　カレント・レポート
『2001年高知県南国市
　第44回全日本社会人選手権結果』

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