今年2003年、53回を数える 『厚生労働大臣杯　全日本実業団選手権大会』が 7月2日(水)〜6日(日)、岡山市総合文化体育館ほかで開かれ、実業団チームの日本一を決める男女別団体戦2複3単が戦われました。

その時の様子がいろいろなサイトなどで紹介されています。
【関連リンク・参考書籍等】参照。


女子

昨年のこの大会では、ヨネックスが初戦から1マッチも落とさずに 1981年の名古屋大会優勝以来、21年ぶりの優勝を飾りました。それにより 7連覇達成を阻まれ、当タイトルを失った三洋電機は、アテネ五輪出場レースが本格化した今年、主力所属選手の世界ランキングポイント獲得のための海外遠征を選択。この大会への参加を見送り、第2シードながら棄権となりました。

当然、連覇を狙うヨネックス。しかし、安泰に思えたその座を追い落としたのが体当たりの挑戦者、NEC九州でした。

第1ダブルス

吉富桂子/引地 恵　9-15　15-8　15-10　岩田良子/米倉加奈子

第2ダブルス

末綱聡子/中内景子　10-15　15-2　15-12　松田友美/赤尾亜希

第1シングルス

今井幸代　10-13　7-11　米倉加奈子

第2シングルス

上田絵美　11-6　11-3　松田友美

第3シングルス

末綱聡子　打ち切り　大熊倫子


現在、日本ランキングダブルス1位の吉富選手が10位の引地選手と組み、ダブルス元日本チャンピオン岩田選手と全日本総合ダブルスファイナリスト米倉選手ペアを相手に激戦を展開。勝ってチャンスの扉を開きます。

続く末綱/中内ペアは、高校時代にお互い切磋琢磨したライバル同士。今年、社会人となった中内選手を迎え、ペアとしての経験は松田/赤尾ペアより少ないながら、1998年の国体中継で見せた二人の根性は変わりなく発揮されたようで、粘りの勝利を手にしました。

シングルスでは、今井選手が世界の米倉選手を相手に大善戦。敗れた後に続いたルーキー上田選手が、ダブルスの疲れがあったであろう松田選手を倒して、NEC九州が創部以来18年、追い続けた全国制覇を成し遂げました。


ベスト4には、強敵、ベスト電器、NTT東日本戦を中 麻衣子選手の単復ファイナルの活躍もあって乗り切った NTT北海道と、組み合わせの運を活かして頑張った北國銀行が入り、それぞれ昨年のベスト16から躍進しました。


男子

昨年のこの大会 、2-3 で NTT東日本に敗れたトナミ運輸は、今年こそはと強い決意を持って試合に臨んだことでしょう。

第1ダブルス

舛田圭太/大束忠司　15-5　15-5　片山卓哉/久保田雄三

第2ダブルス

ハルモノ・ユウォノ/酒井将之　15-10　15-5　太田慎二/竹鼻拓也

第1シングルス

大束真也　15-7　5-15　15-12　松本 徹

第2シングルス

舛田圭太　打ち切り　川口馨士

第3シングルス　

大束忠司　打ち切り　清水 裕


海外でのタフな戦いが主戦場となっている舛田/大束ペアが、いつも接戦をしてきた先輩ペアにその成長をぶつけ、先鋒の責を果たしました。

次には、新規加入の元インドネシア代表、ハルモノ選手が酒井選手と組み、元全日本王者の太田/竹鼻ペアを倒しました。

今年、実業団デビューの大束真也選手は、国内外でのライバル、昨年の全日本総合ファイナリストの松本選手に競り合いの末、勝利し、トナミ運輸がストレートで3年ぶり3度目の優勝を決めました。午前中の日本ユニシス戦での疲れが NTT東日本全体に響いていた影響も多少あったのかもしれません。


ベスト4には、このところ力を蓄え、ベスト電器、NTT北海道戦をルーキー橋村竜彦選手の単復の活躍もあり勝ち上がった JR北海道（昨年のベスト32から飛躍）と、優勝を狙いながら届かなかった日本ユニシスが入りました。


今年も、事前の心配を吹き飛ばすような素晴らしい大会になったようですね。世界で戦い、日本で競う。ハードな競技生活が多くの実りを挑戦者のみなさんに与えてくれていることでしょう。お疲れさまでした！


【関連リンク・参考書籍等】

＊日本バドミントン協会のホームページ
　第53回全日本実業団バドミントン選手権大会
　
＊『バドミントン情報 from 京都』
　労働大臣杯
　第53回全日本実業団バドミントン選手権大会

＊ヨネックス　www.yonex.co.jp　Badminton
　大会結果
　第53回全日本実業団選手権大会

＊日本ユニシス　クラブユニシス　バドクラブ
　全日本実業団選手権大会　レポート特別号

＊日本ユニシス　クラブユニシス　バドクラブ
　全日本実業団選手権大会　応援特別号
　　
＊トナミ運輸バドミントン部
　最新情報　2003.7.2〜6
　全日本実業団選手権大会

＊NTT東日本シンボルチーム バドミントン
『公式戦2003』試合結果
　第53回全日本実業団選手権大会

＊NTT北海道バドミントン部『games』
　第53回全日本実業団バドミントン選手権大会
　
＊『バドミントン情報 from 京都』
　全日本実業団バドミントン選手権大会
　過去の栄冠のサイト

＊バドミントンマガジン2003年7月号　p.78
　大会プレビュー
　厚生労働大臣杯
　第53回全日本実業団バドミントン選手権大会 in 岡山

＊バドミントンマガジン2003年8月号　p.7
　第53回全日本実業団選手権「新たな時代へ」

＊カレント・バドミントン　カレント・レポート
『激闘！ 男子はNTT東日本、女子はヨネックス!!
　第52回全日本実業団2002結果』

＊カレント・バドミントン　カレント・レポート
『厚生労働大臣杯 第51回
　全日本実業団選手権大会結果』

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