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【赤井将隆さん特別寄稿】ユーバー杯アジア予選2004
赤井さんのユーバー杯予選観戦記
(2004.02.28)
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2年に一度、開催されるバドミントンの国別対抗戦『トマス杯・ユーバー杯』。本戦(2004年5月ジャカルタ)進出をかけたアジア予選2004は、2004年2月16日〜22日、クアラルンプールで開催。観戦に行かれた赤井将隆さんのレポートをお読み下さい。 |
熱帯のマレーシアといっても今は雨季。そこまで暑くは無いが、それでも日中はかなり汗ばむ。
そんな天候とはまったく関係の無い、バドミントン会場。体育館内は冷房が効き快適に観戦することができました。
日本の予選リーグは女子が朝9時から、男子が夜7時からでした。朝はさすがに、バドミントンが国技といえるマレーシアでも観客は少なかったですが、私はそんなことも関係なく、全試合のシーズンチケットを105マレーシアリンギ(約3015円)で購入し、一日二回、会場に足を運び、日本選手を応援しました。
日本の男子選手も女子選手もほとんど問題無く、予選リーグをあがったように点数をみていると思えますが、選手それぞれは、今年一年間の激しいオリンピックのポイントレースでの傷がまだ癒えていないように感じました。
特に女子の予選最終日の香港戦と、準決勝の台湾戦が同日の朝と夜に行われた時が山場だったと思います。午前の香港戦では若手の小椋選手が第三シングルと第二ダブルスを兼ね、平山選手も第二シングルとして活躍してくれました。
しかし、夜の台湾戦、準決勝。第一シングルの米倉選手、足を痛めていたのだろうか、相手のカットで後一歩がでず、ファイナルの末落とす。続く第一ダブルスは膝に大きなサポーターをつけた中山選手、見ているのも痛々しく、ペアの吉富選手も果敢にスマッシュを打つが、残念ながら落としてしまう。
後の無い日本だが、インド戦、朝の香港戦、とファイナルの末ゲームを落とし、どうしてもここで勝ちたい田中選手が第二シングルに立った。応援にも力が入る。朝に続き連戦の為か、アキレス腱の古傷が痛むのだろうか、やはり田中選手も後一歩がでない。カットを拾いきれず、ラリーが続かない。1ゲームを落とすと、勢いに乗った相手が2ゲーム目も一気に
10-1 と離す。
が、しかし、そこから、田中選手の反撃が始まる。不思議なくらい今まで取れていなかったカットやドロップを拾い、球をつないで決めだした。一気に 10-9
と迫る。相手の顔色も徐々に変わり焦りの表情が隠せない。しかし、反撃が遅かった・・・ 最後一本を決められ日本のアジアステージでの決勝進出は無くなった。
4月まで続くオリンピック争いはまだまだ、激しくなることが予想される中、ほぼ代表を手に入れている日本選手でも、怪我との戦いがまだ残っているように感じた。100%の力を晴れ舞台で出せるようにがんばって欲しいです。
個人的ですが、田中選手は、多分この大会で精神的にも、肉体的にもかなりつらい状況になったと思いますが、様々な困難を乗り越えてきている今までのように、それも乗り越えて活躍していって欲しいです。
この大会で、特に凄かったのが、WR20位のタイのポンサナ選手。WR1位のチェンホンをファイナルの末やぶり、タイでの優勝後も安定した強さを保っていると感じました。攻撃力、スピード、ネット戦での安定感などを見ても近い将来、世界ランクの上位に食い込んでくると思います。(2004年2月22日
メールにて)
【関連リンク・参考書籍等】
*国際バドミントン連盟(IBF)のホームページ
World Badminton
Online
『THOMAS
CUP CONTINENTAL STAGE-ASIA』
『UBER
CUP CONTINENTAL STAGE-ASIA』
『Malaysian
girls topple favoured Hong Kong in Uber Cup opener』
『Asia
confirms Uber Cup qualifiers』
『Chinese
men and Korean girls on top』
*マレーシアバドミントン協会
『ROAD
TO JAKARTA』のサイト
*日本バドミントン協会のホームページ
『第23回世界男子バドミントン選手権(トマス杯)大会予選会
及び 第20回世界女子バドミントン選手権(ユーバー杯)大会 予選会』のサイト
*三洋電機バドミントンチーム公式サイト
試合結果2004年1〜3月
第20回世界女子バドミントン選手権大会(ユーバー杯)
アジア予選
*トナミ運輸バドミントン部ホームページ
国際試合結果
トマスカップ2004アジア予選
*バドミントンマガジン2004年2月号
『プレビュー トマス杯/ユーバー杯アジア予選
日本代表、臨戦態勢へ』
『潜入! 全日本合宿』
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